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ゲイメン・ドラマにはまっている!11 queer as folk

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mixiのコミュニティー!
Deeeeep!NY 〜女の夜遊び〜にもどうぞ!
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恋をするにも実のらない。デートするもうまくいかない。
しかし、めげないラブ・ストーリー(か!?)を毎週連載形式でお送りしています!

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netflixからとうとうqueer as folkのファイナル・シーズンの最後のお話(エピソード13)DVDが送られて来た。7月18日。
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赤い封筒が目印のnetflix。ディスクの目はブライアンだろうか?

思い起こせば観始めたのは5月の初旬。
2ヶ月半で観終わることになるのだが、放映期間は2000年から2005年までの5年間という長い歳月のドラマだった。
全部で83話。

Showtimeは広告に多大のお金をかけていたので、マンハッタン中にシーズンが始まるごとにqueer as folkのポスターが貼られてたので、主人公の男性の顔(ブライアン・ケニー役のゲイル・ハロルド)は
ドラマを観てなくても見覚えのある顔になっていた。

性的に満たされていない欲求不満女の解消に過ぎないとストレート男友達に批判を受けるほど、ここまで私の魂をゆさぶり、性的にarouse(刺激する、呼び起こす)したドラマはない。主人公ブライアンと恋人(現代段階ではフィアンセ)のジャスティンの男性同士の性描写は激しく美しい。

最終話のあらすじをお伝えする。ブライアンとジャスティンの関係だけにフォーカスしている。

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***以下、ネタバレ!注意!ネタバレ!***

最終話は、ファーストシーズンの第1話と同じくマイケルのナレーションで始まる。

「まさかバビロンがなくなるとは思っていなかったし、それよりも何よりも口にも出したくないが、まさかあのブライアン・ケニーがコミットした!結婚するのだ」

(このシーンのカメラワークがいい。天井から写すドリーショットだ)

HUGO Bossで結婚式に着るタキシードのフィティングをするブライアンとジャスティン。
タキシードを着てフィティング・ルームから出て来たジャスティンにブライアンは言葉を濁す。
「いけてる? ダメ? それとも笑っちゃう?」とジャスティン。
「美しいよ」と一言ブライアン。
「美しい?」とジャスティン。英語ではI DO?と疑問形で言っている。
結婚式の宣誓で「誓います」は英語でI DO と言う。ということで、この台詞は引っ掛けているわけだ。
ブライアンは「質問(question)じゃないんだよ。宣言(declaration)なんだ」と言う。
ココは韻を踏んでいる。
そして「牧師に聞かれたら、はっきり答えるんだよ」と言うブライアンにジャスティンははっきりと
「I DO/誓います」と答えて接吻をする2人。

脚本家の思い入れを感じるシーンだ。
ジャスティンのタキシード姿はプロムの時に比べれば断然大人の男の匂いがする。
このシーンにリアルタイムで観ていた方は感極まって泣いてしまうだろう。ジャスティンの成長とブライアンの決意に!
QAFファン2ヶ月半の私ですら、目頭を熱くしたのだから。

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涙なしでは観れなかったプロムのダンスシーン。ファースト・シーズンの最終話。この2人が結婚式を迎えるとは!

***

ストレートの男性は独身最後の記念パーティー、Bachelor party(バーチェロー・パーティ)が友達によって開かれ、
ストリップクラブに行く。
女性の場合はBachelorette party(バーチャロッテ・パーティー)と呼び、男性ストリップに行く場合もある。

ジャスティンはブライアンをゲイメン版のバーチェロー・パーティ、Stag party(男だけが集まるエッチなパーティー)を密かに計画し連れて行こうとするが、「夜は家で静かにごろごろしていた方がいい」とブライアンとは思えない発言をする。

Woody’s(ゲイバー)では親友のマイケル、ベン、エメット、テッドの友達他大勢のゲイメンが待っていた。
ジャスティン許可の元、独身最後の記念としてどうぞお楽しみくださいとGO-GOボーイが登場したのだが、
ブライアンは断り、エメットにGO-GOボーイとのいちゃいちゃ権を譲るのだった。

去勢されてしまったかのような大人しいブライアン。
Humping、Bumpingしない(ともにセックスするという意味でQAFによく登場する単語だ)。

Woodyというのは勃起したペニスという意味がある
ちなみにウッディー・アレンのウッディーも同じスペル。芸名だが受けを狙ってわざと付けていると思われる。

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拙宅所属のGO-GOボーイの皆様。

***

リンジーとメラニーのレズビアン・カップルはトロントに移住する。トロントにはメラニーと同じであるユダヤ人のコミュニティーがある。バビロン爆破事件、同性愛者の権利を制限する法律の住民投票と何かとゲイカップルに住み難いアメリカを離れて、同性愛者の結婚と権利が異性間の夫婦と同等なカナダに行くのは子供のことも考えてのことだ。

リンジーとメラニーの家を訪れたブライアンは、ジャスティンが2人に贈った絵を見る。
素晴らしい出来映えにジャスティンの才能を改めて認識するブライアンにメラニーは「まるでピカソがピカソになる前の絵を見ているよう。でもジャスティンは”誰か”のために犠牲になっている」と言う。
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ジャスティンの背後にあるのがジャスティンが描いた絵。

***

ベットの上で横になるブライアンとジャスティン。
ブライアンの体に片足を乗っけて甘えたポーズで雑誌を読むジャスティンは、新婚家庭の拠点になる大邸宅での夢を見たと言う。
ブライアンは「料理している夢? ガーディニグ? 暖炉の前で座っている夢か?」と気が抜けたような返事をする。

プールで、厩舎で、テニスコートでブライアンとセックスしている夢だとジャスティンは楽しそうに語る。
ブライアンは「セックスするより抱き合ってるのがいい」と言う。
ジャスティンはその言葉、抱き合う=to cuddleに異常に反応してベットから飛び出す。
怒り心頭だ!
「ブライアンという男はセックスして、フェラチオして(to suck)、お尻の穴を舐めて(to rim)、アナルに挿れる(to ram)んだ。決して愛情込めて抱き締めたり(to cuddle)なんかしないんだ」。
ブライアンは「ごめん。二度と言わない」と殊勝にも謝る。
「結婚が近くなってからブライアンがブライアンじゃなくなって来ている。どこに行ってしまったの?
セクシーな男を見てもムラムラしない。ブライアンはガーディングなんかよりも男と寝ることが好きなんだ。おかしい」
とジャスティンはまたまたわがままなことを言う。
そういうのがイヤでイヤで仕方がなかったはずではないのか?

「俺はここにいるし、ジャスティン、お前を幸せにしたいんだ」と口角泡を飛ばしているジャスティンとは対照的に
静かに答えるブライアン。
「僕を幸せにするなんて考えないで。ブライアンが幸せになって欲しい」とまたまた身勝手な発言。

ブライアンは核心を突く。
「じゃ、お前はどうなんだ。お前は幸せなのか?ニューヨークには行くのか?行かないのか? 怖いんだろう?」
ジャスティンは理屈をこねて答えない。ニューヨークに行っても画家になれるかどうかは分らない。
ジャスティンの手を握り、ジャスティンの目をしっかり見つめて言う。
「俺は分っている」とブライアンが返答しないジャスティンの代わって返事をする。

「自分を犠牲にすることを愛だと思っているような男とは住めない。俺と一緒にいて欲しくない」と。
ジャスティンは大きくため息をついて「ボクもだよ」と。

その後、2人は緊張がほぐれたように、手を握り合ったまま(お互いの手はジャスティンの胸の上)枕の上に頭を寄せ合う。

ところで、確かジャスティンがハリウッドから戻って来たときに、ベットルームのブルーの蛍光灯のようなものは
90年代過ぎるから代えようという話が出ていた。いつの間にか、新しいデコレーション(筆記体のようなデザインで同じく光っている)に代えられていた。ジャスティンの趣味か?
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右側背後の90’sの置き土産のネオンが別のものと替えられていた!!シーズンごとに微妙に変わっていたような気もするが。

***

披露宴のリハーサルということで呼び出された仲間。
ダークスーツで登場したブライアンとジャスティン。
ジャスティン:「お集りくださってありがとうございます」
ブライアン:「しかし、リハーサルはしません。結婚式はなくなりました」
ジャスティン:「ボク達、結婚しないって決めました」
幸せそうに見つめ合い微笑むブライアンとジャスティン。憑き物が落ちたようなさっぱりした表情だ。
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ボク達、結婚しないって決めました!!

***

ジャスティンはニューヨークに旅立つことになった。
朝10時の飛行機に乗って行く。
なんとイースト・ビレッジの知り合いのアパートにとりあえず行くと言う。
ご近所に来るのね。きゃぁ〜、スプラッシュで会えるかしら? 近所のゲイバーで会ったらヨロシク!
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ジャスティンがご近所に!ドラマと知りつつも喜ぶ私。

「絵を描く場所を探すのが大変だよ。何でも高くて」と言うジャスティンは、ブライアンにアトリエをおねだりかとも取れる発言をするが、「お前なら大丈夫。これまでもどうにか乗り切ってきたから」と励ますブライアン。
しかし、ブライアンの援助なでしは生活できないジャスティンなのは事実で、絵の具代だって払っていたに違いないし、新しいマックだって、ニューヨーク行きの航空券もブライアンが買ったはずだ。

安いバス(グレーハンドかチャイニーズのバス)で行け〜と喝を入れたい。
しかし、藝術家だからいいのだ。

「戻って来るよ。ニューヨークでもここでもいつでも会えるよ」とジャスティン。
ピッツバーグからニューヨークまで飛行機で1時間30分、車なら3、4時間くらいだ。ハリウッドより全然近い。
「来週か、来月か、それとも二度と会わないか、それは俺にもお前にも分らない。そんなの問題じゃない。単なる時間に過ぎないからな」と格好つけた台詞を吐くブライアン。愛は時間を超越すると言いたいのだろう。
ブライアンだから言える発言。

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ブライアンはキザな男だ。そこがいい。

ジャスティンはガラステーブルの上に指輪を発見した。
ブライアンは返品していなかったのだ。
「ボクたちの関係を証明するのに指輪や宣誓なんていらないのは、既に分っていたはず」
とジャスティン。

立場が逆転だ。
愛されていることを証明するものが欲しくておねだりしていたジャスティンだったのが、愛は物では表現されないことを知ったのだ。ブライアンは未練があるのだろう。しかし、ジャスティンの才能を信じているのもブライアン。
愛する男のために自分を犠牲にしない……とは断言したが、自分を抑制し、犠牲にしているのはまさしくブライアンだ。
男だせ!ブライアン!

ブライアンは「ジャスティン、お前は最高のホモになったよ」と彼の成長ぶりに感嘆し、最高の賛辞を贈る。

お別れのセックスは雪が降っていた。

裸で抱き合う2人の体をスクリーンにして2人の別のセックスシーンが映写されて芸術的なセックスが繰り広げられる。
一度で二度おいしい濡れ場だ。まずは実写を鑑賞。次に映写されているのを観ることができるからだ。
最初はカウチで、そして最後はベットの上で行われる。

フィニッシュした後、ジャスティンの満足した表情と悲しみの表情を見つめて、
この瞬間を慈しむように激しく抱き締めるブライアン。
そして、下に組みしかれているジャスティンが消えてなくなり、ベットの上にうつ伏せになっている全裸のブライアンだけが残る。
これは切ない演出だ。
音楽は、DovesのAmbiton。
15秒程度だが、サンプルが聴けるサイトはこちら

最終話の監督はカナダ人のKelly Makin。QAFではトータル11話を監督している。

これで13話でのブライアンとジャスティンのお話は終わりだ。
しかし、ドラマはこの後、5分程続きエンディングクレジットとなる。

ドラマ自体の終わりは本編でお楽しみください。

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ジャスティンがいつもブライアンに壁に押し付けられて背後から致されちゃう〜のシーンが好きだった……。
完鑑賞(涙)。

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***

これまでに似たようなことはたくさんあった。
離れては元の鞘に戻る。

ジャスティンは成功してもニューヨークから戻って来るだろう。
そして再び社会活動に力を入れたり、新しい芸術活動を始めたりする。
セザンヌのように馬の絵を描き始めるかもしれない。

今度は芸術のために日本に行かなければならいという展開になり、日本に行ったりするかもしれない。
新宿2丁目で飲んだり、日本人の現地夫を作ったり楽しむであろう。
が、またブライアンのいるピッツバーグに戻るジャスティン。
ブライアンは「タンスの引き出しは空けてあるから、いつでも戻って来てもいいよぉ〜」とやさしい言葉を掛け、一緒に暮らし始めるが、ブライアンが他の男と寝たりするのを怒ったり、焼きもちを焼いては、社会運動に力を入れてポスターを製作し貼っては、困ったことがあっても意地を張って言わない。
例え有名画家になったとしてもジャスティンはブライアンを愛し、引き続き社会活動を続け、ポスターを街灯に貼り続け、「タンスの引き出しは空けてあるよ」とブライアンに言われ続けるであろう。

ところで、私はある大発見(か?)をした!
ブライアンは星飛雄馬の明子姉ちゃんと同じだ。
明子姉ちゃんは電柱の影から飛雄馬を見守り、ブライアンは車の中からジャスティンを見守る。
コルベットの中で見守っていたのが(30代)、歳を取ってショーファー付きのリムジンになり(60代)、
更に老いて外に出るのが億劫になり、ジャスティン監視用の衛星を打ち上げ、自宅の大邸宅にある衛星カメラでジャスティンのポスター貼りを見ているだろう(80代)。

ブライアン90歳。そしてジャスティン78歳。
この年齢になった頃にはアメリカでも同性婚が認められているかもしれない。
それでも頑固に結婚を拒否する2人。
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最初のポスター貼りの時期。シーズン3。2人で回想しているであろう。

まだまだ元気なジャスティンはポスターを作り貼り続ける熱いお爺さんで、ブライアンに社会の動きに無関心過ぎると説教を垂れるのも2人共に全く変わらない。
ブライアン90歳は、ガスの子供に子供が産まれて、曾じいさんになっても好色爺のままでバビロンに行ってはバックルームで若いピチピチの年の差70歳の男の子にフェラチをしてもらっているだろう。

ジャスティンは「いい加減に枯れてくれ〜」といつもの如くブリブリ怒って、また別の街や国に家出をするのだ。
しばらしくて熱(ほとぼ)りが冷めた頃、戻りたがっているジャスティンにブライアンは「タンスの引き出しは空けてあるから、いつでも戻って来て来なさい」と決め台詞を言い続ける。
歌舞伎ならば「待ってました!」と大向こうさんから声が掛かる場面になるのだ。

離れては戻ってを繰り返すのがブライアンとジャスティンの関係。
そう思うと、ファイナル・シーズンの最終話を観終えたが、ブライアンとジャスティンの関係は終わりではない。
いつもの別居ということだ。

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ブライアンとジャスティンのキスシーンはいつ観てもいいものであ〜る。

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オリジナルの放送日も明記して全シーズンのDVDをまとめてみた。

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ファースト・シーズン 2000年12月3日〜2001年6月24日放映。22話
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シーズン2 2002年1月6日〜6月16日放映。20話
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シーズン3 2003年3月2日〜6月22日放映。14話
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シーズン4 2004年4月18日〜7月18日。14話
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ファイナル・シーズン 2005年5月22日〜8月7日。13話

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