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歴史学者の視点で……。

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後輩の知人に「日本人娼婦とアメリカの歴史」という内容で博士号の論文を執筆中の御仁がいるという。
「ニューヨークに来たら先輩にご紹介しますよ」と言われていたのだが、その学者の卵の方がニューヨークに来ていると言うので会って来た。

お互い”セックス”がテーマであるし……、というのはアカデミックな方にはおこがましいが、
進行中のプロジェクトで助言もいただきたかったのだ。

学者の卵氏は、100年前に日本からシアトルに渡って来た酌婦や娼婦について、外務省に保存されている日本人の渡航記録、シアトルの警察の記録(売春で逮捕)、新聞記事を元に調査して論文を書いているという。
日本人街が出来るところに風俗店も出来るということらしい。
殿方の癒しの場として。

なるほど!

そう言われてみれば、100年前も現在も変わらない。

ニューヨークに日系企業がオフィスを構え、日本人ビジネスマンも何万人と駐在し、日系のバーやクラブも何軒かは分らないがたくさん存在する。
日常生活用品以外のお店も必要なのだ。
男性が仕事する場の近くに必ずできる歓楽街とそこで働く女たち。

100年前、日本人娼婦には白人専用、黒人専用、日本人専用と区別があったらしいことを
歴史学者の卵氏に教えてもらった。

Village Voice(ラディカルなフルーペーパー。水曜日発行)の後ろの方には、アジア人女性を専門とする“サーヴィス”の広告が載っている。はっきりセックスとは書いていないが、水着の写真は言及しなくても分る。
日本人女性が在籍しているのを匂わせる広告もある。
OUT ONLYと書かれているのだが、外で会うことだそうだ。つまり、クライアントの自宅に行ってサーヴィスを行うことらしい。

ある亜米利加人の男性に聞いたのだが、日本人がいることを宣伝していても実際お願いすると忙しいなどと言われて他のアジアの国の女性が来るという。
日本人のsubmissive(服従、 おとなしい)のイメージが男性のファンタジー(妄想)を掻き立てるらしい。
それがモラルの面やフェミニズムの点で考えれば、同じ日本人女性として個人的にとても不快だが、
ビジネス戦略としては大きな成功を収めているのは確かだ。

***

ところで、歴史学者の卵氏の歴史学者の視点から言えば、私のようなブログも100年後には歴史の証言として、
これはこれで当時の風俗を知る上で大切な資料になるそうだ。
そんなことを考えてもみなかった。

どこかの蔵で発見された江戸時代の日記。当時の風俗を知る上で重要な手がかりになるなどという
ニュースがしばしば伝えられるが、それらは和紙に墨で書かれている。
ブログはデジタルだし、ブログ会社のサーバーにあるのだろう。
100年後、このブログがどういう形で残っているのかは分らない。
残るのかさえも怪しい。

しかし、後世の学者諸氏の参考になり得る可能性を秘めていると知っただけでも嬉しかった。

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Village Voiceのアジア人専門をうたう広告。ニューヨーク州では売春は違法だ。

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