2

髪の毛とプリンス・チャーミング

TitleDPNY.jpg

mixiのコミュニティー!
Deeeeep!NY 〜女の夜遊び〜にもどうぞ!
リンクはこちら
恋をするにも実のらない。デートするもうまくいかない。
しかし、めげないラブ・ストーリー(か!?)を毎週連載形式でお送りしています!

***

土曜日。

『フラガール』に続き、アジア映画祭で上映されている邦画を鑑賞してきた。
『自殺サークル』の園子温監督の最新作『エクステ』英語の題名はEXTEだ。
アジア映画祭は場所をジャパン・ソサエティーに移して開催。

『自殺サークル』 Suicide Circleは亜米利加でDVDが発売されているので、レンタルして鑑賞した。
51vy5ncq4hl_aa240_.jpgアメリカ版のDVDのカバー。

あるインディペンデント短編映画の翻訳を手伝っており、現金の代わりの報酬が映画チケットだった。
監督も出演する質疑応答(Q&A)があるからと言ってくれたのだ。
それに「Kill Billの女の子も出ているよ」
と栗山千明さんは名前は知られてなくてもKill Bill Girlとして有名だ。

200px-exte_teaser.jpgエクステのポスター

『フラガール』は満員だったが、観客は6割、7割といったところ。
ちなみに、エクステとは、ヘアーエクステンションの略だ。
『自殺サークル』でもそうだったが、映画のプロローグがいつも度肝を抜かれる。
しかし、後半からは退屈になってくる感が『自殺サークル』同様に否めない。

髪の毛と臓器売買がテーマ。
大量の髪の毛が襲ってくるのは凄いが、全然怖くない。

質疑応答で亜米利加人の青年が「リングでも呪怨でも髪の毛の長い女の人が出て来るがなぜなのか?」
と監督に質問していた。
「昔から髪の毛の長い女の人が幽霊の代名詞だった」が監督の回答だった。

侍や女性の髷が外れれば長髪になる。さんばらな髪の毛は敗者のイメージ。無念=幽霊のシンボルだ。
西洋の幽霊は映画を観ても分るように長髪ではないが、果たして長髪の女性は怖いのかどうか?

電話をしてマスターベーダーに聞くと「不気味で怖い」と一言。
ディープな回答は得られなかったが、引き続き調査だ。チケットをくれた映画監督にも今度質問してみよう。

***

ジャパン・ソサエティーから徒歩でメトロポリタン・オペラ劇場に行く。
次は、ABT(アメリカン・バレエ・シアター)のシンデレラCinderellaを鑑賞しにだ。毎年この時期に公演があるのだ。
シンデレラはステラ・アブレラ。プリンス・チャーミングはカナダの国立バレエ団からギローム・コーツ。
dscn6720.jpg
ゴメス王子とケント姫のポスター

去年も観ていたことをすっかり忘れていた。
設定がモダン(1920年代頃)なので、コスチューム・プレイつまりこの場合は(笑)、
古典的な衣装でなかったのが個人的に残念。
男性バレリーナのもっこり・タイツがいい。

靴がシンデレラの足にフィットして結婚式も終えて、シンデレラとチャーミング王子は抱き合い、
シンデレラが椅子に座り、王子が床に座る。
シンデレラの膝に王子が頭を置いて、椅子膝枕の状態で幕が閉じる。
ムムム〜。なんだ!この演出は〜!
「王子よ!甘えなんよ〜」。

去年は確かジュリアン・マーフィーのシンデレラを観たと思う。
先週で終了した『白鳥の湖』を鑑賞できなかったことを悔やまれる。
観客にはバレエといえばのロシア人とバレエ好きの日本人が多数いた。

映画とバレエの藝術的な一日であったが、共に私の奥底に潜む得体の知れない感情を突き上げてくれる作品ではなかった。

ゲイものじゃないと心は動かされないのだろうか? 
貧乏人シンデレ男とチャーミング王子じゃないと感動しないのだとうか?と思いながら帰路についた。

(貧乏人シンデレ男とチャーミング王子のもっこりタイツ!バリバリのバレエは実現不可能だろうが、観てみたいものであ〜る)

dscn6721.jpg
シャガールの巨大な絵が飾ってあるメトロポリタン・オペラ・劇場

banner_041.gif