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排卵の時期になると世界が灰色になり、鬱になり、死にたくなる。
そう典型的なPMS(Premenstrual Syndrome・月経前症候群)の症状である。
昨日まで私は光の届かない深海の鬱の世界にいた。
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金曜日の夜:
金曜日の夜にカールくんとクラビングする約束をしていたのだが、
顔も見たくなくなり、声も聞きたくなくなり、約束をすっぽかした。
私が行かないことで彼はなんとも思わないのも非常に頭に来る(PMSの鬱に入ると全て悪い方向に考える)。
しかし、そんな私を救ってくれたのはカケル青年だった。
スパイク・ジョーンズのミュージック・ビデオ特集の上映に誘ってくれた。
しかし、その後クラビングする気はなく、自宅アパートに帰る。
頭痛が激しく、首を吊ったら楽になるだろうかと考える。
東方神紀が唄う「らいおんハート」をyoutubeで聴き、涙する。
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土曜日の朝:
友達の友達で知り合いになったお仏蘭西人の友達がパリからニューヨークに結婚式の披露宴のために来たので、
久しぶりに会い、ブレックファーストを共にする。
彼女と私は同世代で、同じく子宮内膜症だったが、7年前に人工授精で妊娠し、6歳の長男を頭に
4歳の娘、1歳半の娘がいる。
旦那さんはスウェーデン人である。
子供の写真を見せてもらう。
3人みんな金髪碧眼で、かわいい子供達。
彼女は子育てのため忙しいのだろう、私よりも老けてみえる。
そんなことを思った自分が非常に情けなくなる。
私の方が見た目で若いわ〜と張り合うという次元ではない。
彼女は老けてみえようが、次世代に生を残したわけで、「ママン」と心から信頼してくれる子供達が3人もいる。
レストランでは必死に笑顔を作ったが、彼女と別れて自宅アパートに帰り、泣き叫んだ。
自分がなりたいものになれないから。
自分がなりたいものになっている彼女への幸せそうな笑顔に嫉妬して、悲しくて
胸が張り裂けそうになった。
あ〜〜〜〜ん。母になりたい!だけど私には叶わない!
子供の話が一切話題に出て来ないゲイガイズ。
私が触れたくない、触れられたくない、話したくない辛い主題は決して出て来ない。
私が持っていないものを持っているストレートの女性に会うのはとても辛い。
心が狭いと非難されても辛いのだから仕方がない。
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ひとりで泣いているとカールくんから電話が掛かって来た。
「なんで昨晩、来なかったんだよ〜!すごく楽しかったのにぃ〜」
私は泣きながら、ここのところPMSで落ち込んでいて、そして仏蘭西人の友達にあって子供写真を見て更に落ち込んで死にたい・・・と説明すると、
「感情がジェットコースターで大変だね〜。ボクは、生理前でむらむらするって言っているメグミのが好きだよ。
ボクなんか毎日生理前で大変だよ〜。やりたくて仕方がないよ」と励ましてくれているのだろう。
とそんなことを言っている電話の向こうで別の男性の声がする。
「誰かいるの?」
「うん。ジョージだよ」
弁護士ジョージがカールくんと一緒にいる。
「昨日、帰るところがないって言うからボクのアパートに泊まったんだ」
ジョージはニューヨーク州ではない別の州に住んでいて週末になるとニューヨークに遊びに来る。
ジョージは私が某ゲイバーで声を掛けて、カールくんに紹介したのが始まりだ。
ジョージはカールくんのことが大好きだが、カールくんは適当にあしらっているという感じである。
2人は肉体関係がある。
こういうのが女子の私には理解しにくいところだ。
「じゃ今晩会おう」という話をして電話を切った。
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土曜日の夜:
夜、カールくんと会おうと思って電話して、テキストもしたのだが既に酔っているのかどこにいるのかさっぱり要領を得ない。会おう!って言ったのにすっかり忘れているようで、これがまさにダイスケくんが言う「ゲイメンは薄情ですから」の状況である。他に楽しいことや性欲があると女の友達との約束なんてどうでもよくなるのだ。
ルームメイト氏がプールパーティーではるばる反対側の東海岸から西海岸を訪れた私を完全に無視した時のような状況とその時の私が感じた気持ちと全くみじめ気持ちになった。
私は友情をキープしようと努力しているが、向こうは全くその気はなく軽くあしらわれていることに腹が立った。
ストレートで幸せな家庭を持つ女性には嫉妬し、頼みの綱でもあるし、こんなに求めているゲイからは相手にされず・・・。
なんて酷い人生なの!!!
かつPMSの鬱が拍車を掛け、ゲイメンを二度と信じない!適当に付き合うということを誓う。
ダイスケくんの言う通り、「保険のゲイガイズ」をたくさん持っている方が傷つかなくていいというのは本当だと思う。
「どこにいるか分からないようなので、もう帰ります。今晩は会いたいと思ったけど、またいつか会おう。じゃ今晩楽しんで」とテキストを送り、かつ呆れた声でため息をつきながら同じことを電話のメッセージの残した。
私はミッドタウンにいたので地下鉄に乗る。
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土曜日の深夜:
地下鉄を出ると、カールくんから10通あまりのテキストが来ていた。
私のアパートの近くLESで飲んでいるという。
飲んでいるバーはストレートのバーだった。
満員だった。
カールくんは酔っていた。
私を見ると、ゲイバーの如き、ご乱心が始まった。
しかし、ストレートのバーである、男が女の胸を揉もうが周囲は驚かない。
弁護士のジョージもいた。
そしてジョージの友達というアジア人の男がいた。
ジョージは、アジア人の好きのライス・クィーンである。
カールくんは私にキスをし始めて、それを見たジョージは嫉妬しています!という表情になり、
友達のアジア人の男とキスを始めた。
カールくんに「どうだ!!!」という表情をするジョージ。
私たちは負けずに「これで、どうだ!!!」とジョージにフレンチ・キスを見せる。
ジョージも負けてたまるかとアジア人の男とキスをまたまたする。
丁度その時、黒人のセキュリティー・ガードがジョージの肩を掴み、
「お前、テーブルを動かしただろう」と文句をつけてきた。
ジョージも180cm以上はある太めの白人男であるが、黒人のセキュリティーガードはもっと背が高く、体も大きく、
威圧的である。
「動かしていない」とジョージが言うと「動かしたのはお前だ!外に出ろ!!」と命令した。
私たちも一体何が起こったのか全く分からなかった。
ジョージはキスしていただけだ。
テーブルは動かしいないし、動かしていても問題にならないと思う。
私たちはジョージの後を追うと、バーの外で
「お前は出て行け!二度と入るんじゃない」とセキュリティーガードが吐き捨てるようにジョージに言った。
ジョージは「ボクは何もしていないのに、なんでこんな目に遭うんだ」と言っていたが、
男同士でキスをしていたのをセキュリティーガードが見たからだというのは想像に難くない。
こういう場合、不当だと警察を呼んでもプライベート・プロパティーなので警察はセキュリティーカードの方を
味方をする。セキュリティーガードも「テーブルを動かしたから」とでっち上げの理由を作っているわけで
「ゲイだから」を理由にしていないのはセキュリティーカードの逃げ道である。
カールくんは「もうこんなところにいたくないからゲイバーに行こう」とジョージに言うが、
ジョージは涙目になって興奮している。
「ボクは何もしていないのに・・・、ボクは何もしていないのに・・・、ボクは何もしていないのに・・・」。
相当お酒が入っているから、まともな思考もできないし、まともな言葉も返ってこない。
ゲイであることが追い出されたことも気が付かないようだ。
カールくんもジョージも相当な量のお酒を飲むが、医師に弁護士とはいえ、別のストレス解消の方法はないのだろうか。
カールくんは「行くの?行かないの?」とジョージに聞き続けるが、ジョージはまともに答えられない状況だった。
しかし、しばらくすると我に戻り、彼らはミッドタウンのゲイバーにキャブで行くことにしたが、私は気分も晴れないまままた次のドラマ(事件)に付き合う気力もなかったので、帰るというとカールくんに首を締められる。
彼らのキャブを見送り、ほっとする。
振り回されて非常に疲れ、SFまでカールくんに会うのを止めた方がいいかもと思う。
もう、イヤ!!!!
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日曜日の朝!
PMS(Premenstrual Syndrome・月経前症候群)から脱却!
光の届かない深海の世界からキラキラ輝く海上に浮上。
世界に色が!!!!
キラキラキラ〜
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ストレートのバーで、ゲイメン同士のキスはニューヨークでも御法度ということである。
それにしても酷い!!!
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ブランドンくんのもっこりです!この写真を見ることができる=鬱から脱却した証拠であ〜る。
カケル青年撮影!!!オフ会では写真撮影ありがとう!!
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